ちどり庵主人の木造ヨットライフ

約10年間、ヨットから遠ざかっていた筆者が復帰するににあたり、憧れだった木造艇を手に入れ再開したヨットライフの顛末を綴る。

大雨のあとはビルジ汲み

梅雨明けの嵐

梅雨明け前に大雨が降ることは良くある。

今年はご存知の通り梅雨入りが異常に早かったうえ、

ほとんど大した雨も降らぬ間に二週間ほどで梅雨前線が消え失せ明けてしまった。

が、しかし、先週先々週と雨の日が多かった。

特に先週半ばくらいは、夜半に雷と共に結構な豪雨が降った日が何回かあった。

と、なると心配なのは我が艇だ。

ヴァン・デ・シュタット31は元々IORレーサーと云う性格上、

スルーデッキマストが採用されている。

幸いマストとデッキの間のシール部からは漏れないのだが、

酷い雨が降るとマスト内に水が溜まってしまうのだ。

その為、大雨の後など、時々雨水を抜いてやる必要がある。

それから、

デッキ、コックピットの水漏れの手当は一通り行ったことは以前書いたが、

未だ安心しきれない様にも思える。

こう云う時に限って何かと忙しく、

週末にやっと艇の様子を見に行くことができた。

 

水漏れの点検

先ずマストだ。

やはりかなりの雨水が溜まっていた。

こう云う時に便利な様に、

前オーナーが蛇口を付けてくれているので

ここからバケツに抜き取る。

マスト内の雨水はバケツに半分くらいあった

次にキャビンの床を剥ぐってみると、

ああ、残念なことに水が溜まっている。

舐めてみると、やはり真水だ。しかも少し軽油の味もする。

木造艇のキャプテンにはこの得体の知れない液体を舐める度胸が要るのだ。

エンジンルームに水は溜まっていないが、

エンジンルーム経由でボトムに溜まったことは間違いなかろう。

左舷側にも同じくらいのビルジが溜まっている

さらに左舷側サロンのクッション下板を外すと、

一番下のキールブレースに水が溜まっていることが判った。

豪雨のためコックピットの排水がコックピットのハッチを

オーバーフローして流れ込んだか、

それともスターンのロッカー辺りから入ってきたのか?

また改めて調べる必要が出てきた。