ちどり庵主人の木造ヨットライフ

約10年間、ヨットから遠ざかっていた筆者が復帰するににあたり、憧れだった木造艇を手に入れ再開したヨットライフの顛末を綴る。

レイジージャックの考察

久しぶりのブログ投稿である。

ヨットをサボっていたわけでは無いが、なにかと忙しく、ブログをサボっていたのである。とは言え、例によってヨット=セーリングとはならないところが、なんだかトホホではあるのだが。まあ、それでも愛艇に乗り込んで何やかんややっていると、それだけで結構リフレッシュするから不思議なもので。

レイジー出来ないレイジージャック

さて今回は、導入して以来ちっとも上手くいかない、「レイジージャック」システムについての考察なわけで、何がちっとも上手くいかないのかと言うと、全然レイジーじゃ無いのが問題なわけだ。

すなわちレイジージャックのあるべき姿としては、メンハリを引くと、ブームにセットしたセールバックからメインセールがするすると簡単に揚がり、離すとパタパタと畳まれながら、スッポリとセールバッグに収まる。でないと、イケナイわけだ。だが、、、

 

 

先の「・・・港から出られず」のブログでも一部書いたが、メインセールを揚げようとしても素手では揚がらず、ウインチを使用するも、シングルスピードでは足りずダブルスピードでも、大の大人がなんとかやっと出来るかどうか。降ろそうとしても、当然のことながら、ハリヤードの手を離してもびくともせず、セールのラフをたぐって引かないと全く降りない。即ち、レイジー出来ないのである。

我が波千鳥は船齢が半世紀を数える老艇である。当時最先端のIORハーフトナーレーサーであったとはいえ、当時のメインセールのラフにはロープが入っていた。そう、現代の艇の様にスライダーなど無かったのだ。なので、マストの断面も現代のマストの様にD型断面では無く、淚適型の断面になっており、このラフが通るグルーブの所が窄まっている事がレイジージャック対応のセールにセットされたスライダーの動きを妨げている物と推測された。

 

マストグルーブ

 

対策方法を試す

ストームジブを、ファーラー用ににフォイル仕様に改造してもらった縁で、キングセールの庄崎さんに、この件を相談してみた所、やはりスライダーとグルーブ形状が合っていない事が考えられるとのこと。スライダーの仕様を色々変えてみれば、合うものが見つかるかもしれないとのことさが、その前に、スライダーを全て通さずにバテンのところだけ通し、一個飛ばしでグルーブを通すことは試す価値があるとのこと。

と云うことで、先ず一個飛ばしを試してみることにした。結果は。。。

途中までは素手で揚がるが、トップまではいうところまでは行かず、2/3位揚げた所からはウインチを使ってなんとか揚がる様になった。

 

 

しかし、まだ固いので改善が必要なので、差し当たって対処療法だが「テフロンドライ」なるテフロンコーティングスプレィで、テフロン材をスライダーに塗布する事で多少改善している。

 

 

時間を見て、スライダーをグルーブ溝に引っかかりにくい様に、ヤスリで加工してみようかと思案中である。