ちどり庵主人の木造ヨットライフ

約10年間、ヨットから遠ざかっていた筆者が復帰するににあたり、憧れだった木造艇を手に入れ再開したヨットライフの顛末を綴る。

デッキは腐るよどこまでも(その3)シュラウドベース左舷編

数年前にデッキ腐りを修理した左舷側シュラウドベースだが

前回の修理の際には、デッキ腐りは修理していたのだが、シュラウドベース位置はオリジナル通りでチェーンプレートはハルに取り付けられていた。

そのため下の写真の様に、シュラウドベースとガンネルとの間が狭く、少しの土ぼこりやゴミなどでこの部分に雨水などが溜まり易くなっていたので、既にチェーンプレート周りは少し腐り始めていた様で、工具でほじくると脆くなった木部が木屑として剥がれてきた。

 

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キャビン内側から見ると、ボルトは既に外されているが、チェーンプレートがビーム材に取り付けられていたことが分かる。また、デッキ貫通部は少し腐り始めていたことも確認できる。

 

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チェーンプレートを取り外し、デッキ貫通部に板を貼り付けた状態。幸い未だ右舷側の様に、チェーンプレート取り付け部に腐りはなかった。

 

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右舷側と同じ様に、ビームに補強材を追加。元々あったシュラウドベースとハルビームに固定していたボルトに補強材を固定。

 

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チェーンプレートのデッキ貫通部は、デッキ側を面取り形状に削ってある。これはコーキング材を塗布した時に、金具との間が薄くなりコーキング材が切れて水が侵入することを予防する為。

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シュラウド移設完了後。チェーンプレートを右舷側同様船体中央側に動かすことができたので、ガンネル部と十分隙間が確保できた。

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右舷側同様、補強材をビームに取り付けたことで、チェーンプレートは船体前後方向に対して直角方向に取り付ける事が可能になり、シュラウドベースを船体中央側へ動かす事ができた。

これで、シュラウドベース部がデッキ腐りの原因になる可能性は少なくなった、ハズ。