ちどり庵主人の木造ヨットライフ

約10年間、ヨットから遠ざかっていた筆者が復帰するににあたり、憧れだった木造艇を手に入れ再開したヨットライフの顛末を綴る。

ニス塗り開始

危うく掃除機を壊すところだった

前回投稿からなんと8ヶ月近く空いてしまったが、記憶が薄れてしまう前に備忘録として記しておく。

前回は砥の粉での下処理までであった。次に砥の粉をウエスで落としニスを塗ってゆく。

砥の粉処理の注意点

ここで一つ問題となったのは、砥の粉を落とした粉の処理だ。粉を落とすと、当然まわりじゅう粉だらけになってしまう。そこでポータブルの掃除機で粉を吸ったのだが、砥の粉の粉はかなり細かく、ある程度フィルターに溜まってくるとフィルターを通過し、本体のモーターなど時計なところに溜まってきてしまった。掃除機のスィッチがこの粉のせいで動かなくなってきたため、どうもおかしいと気づいた次第。結局、掃除機を分解して内部を清掃して、なんとか使えるようになったが、危うくダメにしてしまうところであった。

以前にも書いたが、ニスは、定評のあるインターナショナル・ヨットペイントの「ゴールドスパー」を使用した。このニスは、深い飴色で艶がとてもよい仕上がりになる。

ニス塗りのプロセス

師匠によると、まず溶剤(キシレン)で倍くらいに薄めて3回塗り、#240のペーパーで研ぐ。原液で上塗りして#240〜#320で研ぐ。そうして仕上げ塗り。できればもう2回塗るのがBest。との事であったが、下塗り3回。#240のペーパーで研いでみたものの、もとの下地が荒れすぎていて砥の粉を掛けても完全に滑らかにならなかったのでスッキリしないため、ペーパー掛けは深追いせずに中止。

上塗り、仕上げ塗りは各1回塗って終了。

だいぶ師匠の指導から端折ってサボったが、まあまあの仕上がりだと思う。

使用したハケは、ロイヤルホームセンターのお徳用パックのもの。ニスを溶くのは使い捨ての紙コップを使用してハケ共々都度使い捨てにするが、使い残しが出たら、ハケをニスに浸したまま、全体をビニール袋に包んで密閉しておけば、翌日くらいなら十分使用できた。

ハケは(安もんだから?)毛がすごく抜けるので、毛先をつまんで引っ張ってムダ毛を抜いて処理してから使わないと、塗面が毛だらけになってしまうので要注意だ。

 

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下塗り1回目(左半分)。右は下地のまま。

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下塗り1回目。

 

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下塗り2回目。

 

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下塗り3回目

 

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上塗り

 

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仕上げ塗り

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仕上げ塗り。表面は平滑では無いものの、ツヤが出て格段に綺麗になった。

ハンドレールやベンチレータのボックスも同じ手順で行なった。

ここまでは、まあ順調だったが、これからYヨットサービスさんの作業が始まると、問題箇所が続出。腐りと水漏れのなが〜い戦いが始まることになるのであった…。(つづく)