ちどり庵主人の木造ヨットライフ

約10年間、ヨットから遠ざかっていた筆者が復帰するににあたり、憧れだった木造艇を手に入れ再開したヨットライフの顛末を綴る。

憧れの木造ヨットとの生活始まる。

なぜいま木造ヨットなのか?

今ではヨットハーバーや漁港に係留してあるヨットは、九割九分FRP(強化プラスチック)製です。主人がヨットを始めた○十年前は未だFRP艇がやっと増えてきた頃で、若かった頃には、軽量で斬新な最新デザインのIORレーサーとかに憧れたものでした。でも、その一方で優雅な佇まいの木造ヨットにもほのかな憧れの気持ちを抱いていたものです。

その後、寿命はせいぜい30年と言われていたFRP艇が意外に長持ちで、今でも現役でいる一方、木造艇はいつの間にか見かけなくなってゆきました。

凡そ10年のブランクの後、改めてヨットを始めようと思った今、そして年齢を考えるとこれから先、何度も新しい艇に乗り換える事も無かろうと思うと、やはりここで昔憧れた木造ヨットに乗りたい!と思い至ったわけです。

しかし、改めて探してみると、もう木造ヨットは中古艇市場に全くと言ってほど出ておらず(佐野造船の新しく高価なものは別として)、港をあちこち見て回っても、やはり居ない。そう、すこしこの世界から離れているうちに完全に絶滅危惧種になってしまっていたんです。大方の木造艇は薪になってしまったのでしょうか…。涙

そんな時、昔からお世話になっていた元ハーバーマスターのヨットの先輩へ相談したところ、ちょうど引き継いで乗ってくれる人を探している艇があると!このチャンス逃してなるものかと名乗りを上げ、下の写真の艇を幸運にも手に入れる事ができたのでした。

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