ニス塗りに準備するもの
今回のメンテナンスでは、無垢のチーク材にニスを塗ってゆくわけだが、風化して痛んだ表面の処理や、仕上げてゆくニスなどについて紹介してゆく。
まず木部の痛みの処理だが、今の表面にそのままニスを塗ったのでは当然キレイに仕上がらないので、ペーパー掛けをしてなるべく表面を滑らかに仕上げたい。
経験者に聞いたりネットで調べると、ペーパーは#80番くらいのもので下地加工をして、その上で#240番で仕上げてから下塗りをすると良いらしい。
しかしかなり風化が進んでいて、木目が痩せているので(下写真)ペーパー掛け後目止めをする必要がありそう。これは、取り外した木製クリートで試してみてからやり方を考えることにする。
使用するニスは、古くからお世話になっているS先輩のご指導により、インターナショナルのGoldspar Originalを使うことにする。S先輩(以下師匠)によると二液性のニスは最初の仕上がりは良いが、後々のメンテナンスの時に重ね塗りが効かず、剥がさないとメンテナンスできない事から一液性が良いとのこと。この銘柄は一液性の中でも仕上がりが綺麗だという事でオススメらしい。このニスは専用のシンナーが必要。
ニス塗り実験
この様なコンディションでニス塗で仕上げるのは初めてなので、取り外した木製(無垢のチーク材)クリートを実験台に実験してみる事にした。
手順は、①クリートをまず#80番のペーパーで下地ペーパー掛けを行う。②#240番のペーパーで仕上げペーパー掛け。③ 3倍くらいに薄めたニスで、1 回目下地ニス塗り。④3倍くらいに薄めたニスで、2回目下地ニス塗り。⑤原液で仕上げ1回目ニス塗り。⑥#240番ペーパーで仕上げ前馴らし。⑦原液で仕上げ2回目ニス塗り。で、出来上がり。
ペーパー掛け前のクリート
ペーパー掛け後のクリート
仕上がり(目止めには、かなり固めのトノコを塗ったが写真は撮り忘れた)。深いペーパーと目止めで治まらなかったスジは残ったものの、まあこのくらいなら良いだろう。
と、いう事でこの仕様で本番も行う事にする。