ちどり庵主人の木造ヨットライフ

約10年間、ヨットから遠ざかっていた筆者が復帰するににあたり、憧れだった木造艇を手に入れ再開したヨットライフの顛末を綴る。

木目部メンテナンス(ニス塗り)開始(ペーパー掛けその1)

まず艤装を取り外す

我が艇の主な外装部木目部分は、コックピットコーミング廻り、コンパニオンハッチ、スプレィブレーカー、バウとスターンのハッチ、メインシートトラベラーベース、換気用エアインテークのベース、バウ及びドッグハウスのハンドレール、ティラー、両舷ガンネルだ。

現在は風化防止のために塗料が塗られているが、それでもかなり風化で痩せてきている。

その中でも、最も面積が大きいコックピットコーミングから先ずは取り掛かることにした。

 

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コーミング外側の様子。かなり風化が進んでいて木目がくっきり。

 

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コーミング内側は外よりは少しマシだが、かなりザラザラ。未だ塗料が少し残っている。

 

写真で分かる様に、艤装品のアイやカムクリート、上の写真には写っていないがウィンチなど艤装品がついているとペーパー掛けやニス塗りが面倒なので、先ずはこれらを取り外すこととする。

 

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ウィンチはセンターを止めているセンターボルト(3/16インチの内六角)を取り外すことで上の写真の様に分解できる。(本艇のBARIANTの場合)

更にウィンチのベースは+ボルトと六角ナットで留まっているので、これを外せばウィンチが取り外せる。

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その他のクリートやアイ類はも順次外してゆく。カムクリートは劣化して固くなっているので、作業後取り付ける際には新品に交換する。クリート類はチークの木製だったが、復元する際にはアルミ製に交換するつもり。

 

 

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以前、いいなぁ〜と思って買ったものの使い道がなくお蔵になっていた、日立工機インパクトドライバー。沢山の艤装品を簡単に外すのに大活躍だった。全部ドライバーで外していたらすごく時間が掛かっていたはず。ただし、緩んできた時にドライバーの先端に掛ける力具合は慣れが必要で、緩めすぎるとネジの頭が舐めてしまう。主人も2本舐めてしまって、一本は外すのに苦労した。